REFORM
#07

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スケルトンの状態から未来の使い勝手を創造する

焼失した2階を介護も踏まえた快適な生活空間にリフォーム

「こだわりを持った職人さんにお願いしたい。」お施主様とは、そんなご希望からの出会いでした。1階部分の床にはカリンの無垢フローリングが張られていて、これはこだわっていた大工さんに工事してもらったものでしたが、今ではやってらっしゃらないとのことで、直接工事をしてくれる工事店をお探しだったようです。

将来的には会社の展示スペースにもできるかなというご要望もあり、生活空間の部屋を介さずに入室できる応接室を設けるプランを提案しました。

消火液の匂いなのか下見に伺った際は少し鼻につく間隔でした。室内に残っている電気配線もすべて使えないので、1階のメインブレーカーからこの室専用の分電盤を設け配線をすべてやり替えることにしました。

トイレの配管は残っており、このまま微小な位置替えで新しい器具は取付はできそうでした。ですが、RCのスラブ面から床高までの高さが小さいので便器などの配管径の大きな設備を別の場所に配置することは不可でした。

熱により割れたガラスにサッシにも焼けた跡があり、このまま使用することは困難と判断し、取り換えることに。

唯一残った部分が6帖ほどの応接スペースのようでした。これは解体し、新たに床組みから組みなおす必要があります。

施工中

床組み・設備配管

まずは、床組みを先行します。床に無垢フローリングを張るには合板でなくては、反りや床鳴りなどの要因になりかねますので、従来の木造建物と同様にコンクリートのスラブと木製下地が緊結されている状態を確保しなければなりません。スラブ面からい出入口の下枠まで12cmしかないので、大きな材寸が使えない中でいかに堅固な床下地面を形成するかがカギでした。床組みと同時に、設備品の配管・配線も行わなくてはなりません、下階が事務所部分で天井点検口が設置されていたので、将来的な点検ができるように配慮した設備配管計画が必要でした。

マンションなどでよく使われる二重床工法では、合板やフローリングの反りによって、床支持ボルトとコンクリートスラブ面が剥離してしまう可能性が懸念されます。木造建築物のような土台とフローリングを張り付けるための床合板が頑丈に引っ付いていることが重要です。

今回材料を選択する上で、頑丈な強度と耐腐食性を兼ねたヒノキ材を床組(大引)に採用し、ケミカルアンカーで打ち込んだボルトで緊結しています。また、床合板には針葉樹合板の厚さ28ミリの実つきを採用しており、大引きのない部分の床合板による不陸を抑えるよう配慮しています。このあたりは木造住宅で一般的な考え方と同じですね。

壁・天井

床組みができると外周部分と天井面の下地に取り掛かります。大工的な感覚だと木下地で組むことが多いのですが、ここでは室内の耐火性も考慮して軽天材とすることにしました。
※一部、枠取付など木下地が必要な部分はありますが、主要な下地は軽天で組んでいます。

窓サッシも壁下地の前に交換しました。LIXIL社製のPROーSEという製品です。既設の窓枠がコンクリートの躯体についていることもあり、これを取り外すには外壁を痛めなくては取り外すことができないため、カバー工法を採用し補修などのコストを最小限に抑えられるようにしました。

トイレの手すりが取り付く部分や、入り口枠が取り付く位置などには、木ビスがつけられるよう下地を入れます。こうすることで間仕切部分の下地を取り付ける際もしっかりビスが効くので、外れたり、壁がふわふわするような心配がなくなります。

床フローリングを張った後、木製建具の枠や間仕切壁の下地を起こして、クロスを張るための石膏ボードを張り込みます。

石膏ボードが張り終わればいよいよ仕上げ工事です。 外周部分には熱負荷が大きくなりやすいので、断熱材を敷設しています。

工事完了後

工事金額、工期等

工事金額、工期等

 

工事種別 室内改装工事
工事内容 室内床、壁、天井、間仕切、木製建具、設備用配管、断熱工事、電気配線の新設工事、既存応接室の解体、サッシの交換、破損したガラスの交換、トイレ、洗面カウンター、洗面収納キャビネットの新設、
工事期間 約2か月
工事金額 約 390万円(税抜)